【不動産 売却】入札(オークション)で不動産売買するメリットと手順・注意点

不動産の売却といえば身近な不動産会社と媒介契約を結ぶ方法が主流ですが、入札方式を利用して購入希望者を獲得する方法もあります。このようなオークションで売却するメリットは大きい反面、この方法特有の注意点もあります。

オークションで売却するメリットとその手順

不動産を売却しなければならない機会はそれほど頻繁に起こるものではありません。家族構成の変化で現在のマイホームが手狭になり、新しいマイホームに住み替える必要がある場合や、転勤や進学などの理由から亭馬に引っ越しをしなければならない場合などに限られるはずです。

そのため不動産に関連した知識と販路をもつ不動産会社と媒介契約を締結し、販売促進活動を一任してしまうのが一般的といえます。しかしそれ以外の不動産の売却方法として、入札方式を採用することも有効です。最近では入札方式による不動産売却が可能なオークションサイトなどもネット上に登場しています。

このようなオークションで売却するメリットですが、期待する以上の高値で取引できる見込みがあること、キャンセルのおそれがなく早期売却が可能なこと、売却金額の妥当性を第三者にも説明しやすくなることなどが挙げられます。

具体的な手順としては、まずは不動産の査定を受けて開始価格を検討し、その上で入札を実施して落札者を決定し、細部の条件を話し合いですり合わせた上で売買契約を締結する流れとなります。

入札方式に特有な不動産売却の注意点とは

入札方式での不動産売却の手順は、不動産会社を通じた媒介方式とは大きく異なりますので、この方式特有の注意点も存在します。

たとえば媒介方式であれば不動産会社による査定結果をそのまま売出価格に設定することも多いものですが、入札では最初はごく安価な金額が提示され、参加者の応札を受けてしだいに金額が上昇するのがふつうです。

最低落札価格をあまりにも低く設定するとかえって損をする可能性がありますし、逆に高すぎると応札がなく入札が成立しないおそれがあります。このように価格設定が難しく、かならずしも期待した効果が得られない場合があり得ることは認識しておくべきです。

また一般的な不動産売却の場合であれば、売主都合による売却取りやめも手付金の倍額を支払う方法で容易にできましたが、入札の場合はいったん落札者が決定するともはや売却取りやめは困難になることも注意点のひとつとして挙げられます。

オークションで売却するメリットとデメリットの比較を

不動産売却といえば不動産会社による媒介方式が一般的ですが、入札方式を使う方法もあり、この場合は売却に向けた手順が大きく異なります。オークションで売却するメリットとデメリットの比較をした上で、有効な使い方をしたいものです。