不動産というのは金額が高額となり早く売りたいと思っても、売却するには一定の期間が必要になります。ここでは不動産を売却する際の流れと必要な平均期間を解説するとともに、売却期間を短くする方法についても紹介していきます。
不動産を売却する際の流れと平均的な期間について
不動産を売却際の流れは、まず価格査定を出します。適正な売り出し価格を決めために必要ですが、価格査定で出される価格はあくまでも不動産会社による売却予想です。不動産会社を変えると、価格が変わってしまいます。したがって希望の価格ではない場合には、不動産会社を変えると希望通りの価格になるケースもあります。
価格査定を終えると、次は不動産会社との媒介契約です。媒介契約とは不動産会社と締結する仲介契約のことで、これが締結すると売却活動がスタートします。
売却活動とは、不動産会社によって買い手募集の広告掲載などが展開されることです。土地や建物の情報が開示されるため、購入を検討する人たちが見に来るようになります。購入希望者が現れたら売買契約に移り、引き渡しとなります。以上が、不動産売却の基本的な流れです。
売却が完了するまでの平均期間は価格査定から売却活動の開始までが半月から1か月程度で、売却活動から売買契約の締結までが3か月から6か月程度。そして、引き渡しまでが1か月から2か月程度となりますので、平均すると大体8か月になります。
不動産の売却期間を短くする方法
不動産を売却する流れに不動産会社との媒介契約がありますが、実はこれには一般契約と専任契約、専属専任契約の3種あります。不動産の売却期間を短くする方法として、一般媒介契約にすることがあげられます。理由は専属専任や専任契約は、契約した不動産会社1社にしか仲介を依頼できない契約です。
対して一般媒介契約は、複数の不動産会社に同時に仲介を依頼できる契約となります。不動産会社は仲介手数料が成功報酬になることから、依頼を受けた不動産会社は他社より早く買い主を探します。これが競争状態になることから、早く売れる確率が高まるのです。
また、引っ越しシーズンを狙って売ることも、売却期間を短くする方法になります。引っ越しシーズンとは、春や秋の異動シーズンです。
不動産は毎年2月から3月と9月に取引件数が伸びる傾向があり、この時期に不動産売却をすると早く売れることが多いです。例として、2月から3月に売却するのであれば1月ごろから売りに出すとよいでしょう。
不動産の売却は余裕をもって計画しましょう
不動産売却の平均期間や期間を短くする方法などを紹介してきましたが、土地の場所や物件の状態などによってさまざま変化していきます。また、不動産は高額なものとなりますので、売却するにあたっては余裕をもって計画することが重要になります。