【不動産 売却】不動産売却の名義変更を解説|名義変更は必要?流れやポイント、注意点を解説

家や土地など、不動産を売却する際に欠かせない作業の1つに名義変更が挙げられます。ここでは名義変更とはといった基礎知識・概要から変更を行う際の流れ、その際に気を付けたい注意点や必要な費用に関して解説します。

名義変更とは・行う際の簡単な流れ

不動産の名義変更とは、土地・住宅などの不動産の所有権者すなわち持ち主の名称を変更することです。この所有権のことを法律上で「名義」と称されており、登記事項証明書には土地・家の面積や住所とともに、この名義が併記されています。

売買契約を交わしたり、相続・譲渡などで不動産の持ち主が変わった場合にこの名義変更を行わなければなりません。変更しなくても罰則はありませんが、後々トラブルになる可能性が非常に高いからです。

不動産を売却した際の名義変更の流れを見ていくと、売買契約が締結されてからという流れになります。買主・売主の間で商談が成立し、頭金が支払われたのちに名義変更に必要となる書類を準備します。

登記申請書を作成したのちに登記簿謄本を用意し、物件の引き渡しおよび支払いへと移る流れです。不動産登記申請書をそのエリア管轄の法務局へと提出したのち、1〜2週間ほどで受理されれば完了となります。

名義変更を行う上で留意したい注意点

名義変更にまつわる事項の注意点として挙げられるのが、変更の期限が決まっていないことです。法的に罰せられることがなく、期限も切られていないためついつい後回しにしてしまいがちです。

売買契約に限らず、相続・譲渡の際にも必ず名義変更を行っておきましょう。実際の所有者と書類上の名義人が違うと、トラブルの元になりやすいです。

家・土地など不動産の名義変更に関しては、必要書類を準備して法務局へと申請すれば個人でも行うことができます。なお名義変更には登録免許税と呼ばれる費用が必要であり、家の場合は売却価格の2%で土地の場合は1.5%を納めなければなりません。

商習慣にのっとると、買主側が負担するのが慣例になっています。続いて印鑑証明書および住民票の取得費用が必要であり、こちらは売主・買主ともに必要です。いずれも数千円程度であり、高額な出費ではないため安心してください。

なお名義変更の手続きを、司法書士など専門家に依頼する場合はその報酬も必要となります。不動産の売却価格によって変動しますが、この場合は数万円程度が目安です。手続きを失敗したり、ルールを守っていないと罰則があるため、不安な方は専門家に依頼すると良いでしょう。

不動産の名義変更は忘れずに行おう

不動産を相続したり、売買した際には名義変更を必ず行うことが大切です。期限がないため忘れがちですが、トラブルを未然に防ぐためにも前もって準備しておくと良いです。もし手続きに不安があれば、専門家に依頼することをおすすめします。